ナラの木活用プロジェクト❺
木の手触りを楽しむ アカマツのメモ帳

最終更新日

木材の活用方法は、板だけに留まらない。

木材を透けるほど薄くスライスしたものを、経木(きょうぎ)という。
1000年ほど前に中国から伝わった。
スギやヒノキが一般的だが、群馬ではアカマツが主流。
抗菌作用があり吸湿性や通気性にも優れているため、食品の鮮度を保つ包装材としても注目されている。

経木製造

群馬県桐生市にある「阿部経木」さんに依頼し、制作の様子を見学させてもらった。
60年以上昔の機械で、まるで鰹節のように木を薄く削り出していく。
脱水機にかけて水分を減らし、数日間自然乾燥させる。

それを静岡の工場でメモ帳に仕立て、長野原中学校の開校記念品とした。
紙のように薄いけれど、均質ではなく、木目の見え方も一枚一枚異なる。
木の手触りを感じながら、やさしく使ってほしい。


ナラの木活用プロジェクト(まとめ)

プロローグ


1:道のりと関わった人たち
2:浅間の大地を表現した 校歌板
3:自然の多様性を伝える 教室札
4:木の物語を感じる なんの木本棚
5:手触りを楽しむ 木のメモ帳
produced by あさまのぶんぶん