圃場だより
梅源郷 -はるなにハルがきた-

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北軽井沢から車で峠を下ること約1時間、国道から一本林道へ入った緩やかな傾斜地の中腹にある梅林。標高約250mのこの林は、近隣の養蜂圃場(吉井町)とともにミツバチたちが冬を越す、日当たりのいい温かい場所だ。

3月はミツバチの育成開始シーズン。梅林を訪れると、一気に気温が上がったおかげで林は見事な白梅色に染まっていた。近づくとぶんぶんの合唱とともにミツバチたちがお出迎え。30箱ほどの養蜂箱から飛び出したまだ小ぶりなミツバチたちは、林の間を右に左に飛び交い続けている。

周りには民家もほぼなく、見上げれば林を囲むようにそびえる杉の木々たち。眼下には群馬ならではの緑の海が広がる。ミツバチの羽音だけがただ静かに響く林に、風が穏やかに吹き抜ける。春のはじまりは、ほんのひとときの夢うつつ。梅の嵐が咲き乱れるここは桃源郷、ならぬ我らの梅原郷。