TAKIVIVAの「場の力」と「人の力」

9月のオープンから2か月が経った、宿泊型ミーティング施設「TAKIVIVA(タキビバ)」。これまでに8組の利用があり、企業研修やオフサイトミーティングの場として活用された。焚き火を囲んだ対話、かまどを用いた夕食の仕込み、広さや設えの異なる部屋でのミーティングなど、使い方はバリエーションに富む。

アンケートを見ると、施設の使い勝手の評価が高い。オープンスペースの天井の高さ、自然光の入り方、休むための部屋に戻る通路の仄暗さ、過不足なく揃った安心できる寝室スペースは、無意識のうちに切替えがなされてストレスがない。細部まで練られた設計は、内と外を自由に行き来し、団体で過ごす時間と個の内省の時間とを心地よく切り分けることができる。

サービスについても高評価をいただいたが、前打ち合わせでどれだけニーズを明確に共有できたかが満足度に反映されている。タキビバに求められる効果は、利用者(企業、あるいは個々人)の置かれたフェーズによっても変わる。スタートアップに際して団結したいのか、安定期からさらなるステップアップのためのブレイクスルーを狙うのか。いずれにしても、現状を打破して新たなステージに向かう要望が多いが、そこのイメージをはっきりさせることで、より適切なプログラムを用意できる。

タキビバ的サービスの在り方は模索が続くが、場の作り込みも、悪天を滅多にない自然体験と捉える機知も、スタッフの人間力に他ならない。焚き火が作り出す「場の力」を、最大限引き出して効果に繋げるのは「人の力」だ。