八ッ場の木が残した未来
構想から約70年、首都圏の治水などを目的に国が建設を進めてきた「八ッ場ダム」。昨秋の試験湛水時、台風19号による影響で一夜にして満水となってしまった映像は、全国のお茶の間を騒がせたのでご覧になった方も多いかもしれない。
満水になる様子から始まる『ふるさと、八ッ場』が先月、動画サイトYouTubeで公開された。動画制作企画には弊社社長も関わり、ダム賛否を巡って町が分断されたことや衰退したコミュニティの現状も含めた内容となった。単なる「ダム賛歌」ではない動画には、過去を受け止めた上で未来を模索する人々が映る。奇妙礼太郎さんが歌う『ふるさと』は、この動画のために録音されたものだ。ぜひ一度ご覧いただきたい。
きたもっくは、ダム建設に伴って伐採された木を購入した。人々の暮らしを長く支えてきた豊かな森の木々。この地域に根を張ったストーリーを切り離すことなく、別の形で未来に繋がっていくものにしたい。すでに決まっているのは、今春稼働予定の新コテージの見せ梁となること。他、乾燥後に目を活かした天板として販売する計画も進んでいる。