きたかる香る ライラック

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ライラック

海を超えて、広がる香り

草の根の国際交流がきっかけで、2013年にきたもっくが整備をした「ライラック園」。約5,000㎡の敷地に200種ものライラックが育つ。


5月中旬~6月初旬の開花時期には白やピンク、紫の花が揺れ、爽やかな香りが辺り一面に漂う。毎年開花を楽しみにしている人も増え、知る人ぞ知る北軽井沢の花の楽園となっている。

海を超えて、広がる香り


ライラックを育てて10年目となる現在、100年以上の歴史を誇る長谷川香料株式会社と新しい香りの開発に取り組んでいる。
食品や化粧品に用いられる「香り」の多くは、実は専門メーカーによって再現されたもの。美味しそうと感じたり、懐かしい気持ちになったり…香りは、人の記憶とつながるなくてはならない存在だ。日本ではあまり馴染みのないライラックの芳香を多くの人に届けたいと、開発がはじまった。
ライラック
満開の花から採集した香気を分析し、化学成分で再現した香料のサンプルが、一年越しで完成した。爽やかで優しい甘さを感じる。きっとこの香りが、香水や化粧品となって人の暮らしを彩る日が来るだろう。10年前に海を越えてやってきた花の苗が、北軽井沢の厳しい冬を何度も耐え抜き、香りとなって広がっていく。