冬だからできること、したいこと①
木も喜ぶ、アーボリストの剪定テクニック
心地よい緑を迎えるための、冬仕事
スウィートグラスやルオムの森など「きたもっく」自慢の美しいフィールドの立役者は、何千本もの樹々である。
そしてその美しさを折々にケアしているのが、アーボリチームである。
からっ風が吹くなか、細いロープを操り高木に登る。
枯れ枝を除き、混みあった枝を透き、風の通りや日当たりを考えながら樹形を整える。
彼女たちが剪定した木立ちは、ふわっと軽やかな佇まいになる。
剪定は、伐採と同じく冬の仕事だ。葉が落ちて枝の状態がわかりやすいこと。
休眠期のため樹液が流出しにくく、木へのダメージが少ないことなどが理由だ。
木のもつ力を妨げない、剪定の技
剪定時期とともに、剪定箇所にも注意したい。
枝の根本のふくらんだ部分(ブランチカラー)に、回復組織(カルス)がある。
そこを残した境目で伐ると、短期間で傷口が塞がれ、腐朽菌が侵入するリスクが減るという。
樹木が自ら枝を落とした痕は、まあるく塞がれて、思わず撫でまわしたくなる気持ちよさだ。
すっきりした梢を見上げると、艶やかな冬芽がピカピカ光っていた。
冷たい風の先に、確かな春を感じているのだろう。
「枝からつくる、美しい暮らし」展
北軽井沢の伐採木から生まれたスプーンやランプシェードなどを、あさまヒュッテで展示販売しています。自然なラインや表情豊かな木目を活かして、芸術的な木工品を制作しているのは、作家の貝山伊文紀さん。同じものは一つとしてない、一期一会の魅力を感じながら、あなたのお気に入りを見つけてくだい♪
※現在は、終了しています。