西粟倉村「ようび」との協業

壁に貼りだされたのは、今秋オープン予定の新事業「TAKIVIVA(タキビバ)」の宿泊棟イメージ。ここに辿り着くまでに、気が遠くなるほどの議論が繰り返されてきた。計画自体が白紙に戻りかけた最大の窮地に、一緒に考えてくれたのが「ようび」だった。

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2009年に岡山県西粟倉村で創業したようびは、美しい家具と建築を作る会社だ。「やがて風景になるものづくり」を理念に未来を見据え、職人の育成や森を活かす技術、環境問題などを複合的に組み合わせ、荒れた山林や過疎の村の課題を解決していく。

代表の大島さんもとても魅力的で、関わる人を渦潮のように引き込む。私達も出会ってすぐに魅了され、タキビバで使用する家具について相談することにした。早速、こちらのコンセプトを元にした提案をいただいたが、内状は家具以前の問題で二の足を踏んでいた。事業予定地に元々あった建物を、宿泊棟として再利用する計画を立てていたものの予算が足りず、壊して新しいものを作るにも時間が足りない。志以外のほとんどに課題があった。恥を捨てて、苦しい状況を説明した。

そこからのようびの行動は早かった。予算も日程もクリアする改修計画と見積もりが出され、現場管理から作業まで手掛ける、建築のスペシャリストを連れてきてくれた。ようびにとっても欠かせない、とても重要なスタッフをタキビバプロジェクトに付けてくれたのだ。計画は再び動き出し、それまでの時間を取り返すかのようなスピードで進み始めた。

ようびからの学びは大きい。地域資源を活かしたものづくりの仕組みも、協働の実践も、粘り強く前向きな姿勢も、どれもが参考になる。タキビバをきっかけにようびと協業できたことは、きたもっくにとってかけがえのない財産だ。