【初心者向け】薪ストーブのある暮らし:基本諞「火のあつかい方・1日の流れ」

キャンプ場スタッフのつぐつぐです。

スウィートグラスのコテージ・キャビンは全棟薪ストーブ完備。でも、はじめて使う人はうまく点けられるか不安ですよね…。

やみくもにあつかうと危険な「火」ですが、焚き方のちょっとしたコツと危険なポイントを押さえれば、初めての人でも充分楽しめます

スウィートグラスのコテージ・キャビンに宿泊する方へ向けた内容になりますが、

「家に薪ストーブがある人」や

「キャンプ(屋外用)の薪ストーブ」にも共通した点があります。

薪ストーブや「火のある暮らし」に興味がある人は読んでみてくださいね。

(2021年12月19日に公開した内容を追記・再編集しました)


火を育てる基礎知識(ポイントは空気×熱×薪)


火はまるで生きているようにゆらゆら形を変えます(「ハウルの動く城」に出てくるカルシファーをイメージするといいかも)。

小さな火からだんだんと大きな火へ。

炎の様子や煙の出具合を見ながら、苦しそうだったら…

  • 薪を組み直す
  • 薪を足す
  • レバーを調整する…

のびのびと大きく育つよう、我が子を育てるような気持ち(←ここ重要!)で、チャレンジしてみてください。


■ 熾火-おきび-とは


炭火のように、炎が落ち着き赤く光りながら燃えている状態を「熾火(おきび)」といいます。熾火は炎が上がっていなくても高温で燃えているため、温度を高い状態で保ってくれます。

薪ストーブの仕組みを知る

火が子どもだとすると、その家となる「薪ストーブ」には子育て充実サポートが盛りだくさん。(詳しく構造を知りたい人は各メーカーのwebを確認、末尾にリンクあり)

-上昇気流で煙を屋外へ


薪ストーブを使いこなす上で大切なポイント、それは「空気の流れをつくる」こと!!

火は…

    • 新鮮な空気(酸素)を吸って、
    • 汚れた空気(けむり)を吐き出します

酸素がなくなり汚れた空気(二酸化炭素や一酸化炭素)が充満すると、火は消えてしまいます

※人間も同様に、汚れた空気を吸い続けると一酸化炭素中毒になるおそれがあり危険!!

薪ストーブには煙突がついています。暖かい空気が上に昇る習性を利用して煙を外に追い出しましょう。

換気扇がまわっていると空気の引っ張り合いがおき、煙が室内へ逆流することがあります
BBQ用の大きな換気扇付きの部屋(ノース・ノースD・バーモント・満天D・マッシュ)とヨッホーは要注意!

 

-燃やし方を切り替えるレバー


薪ストーブを使いこなす上で大切なポイント、それは「空気の量をコントロールする」こと!!

薪ストーブには空気の量を調整し、燃やし方を切り替えるレバーがついています。

【 空気調節レバー 】

全てのストーブに付いています。ストーブに入る空気の量を調整し、火力をコントロールします。

    • 空気が多い=火力強い
    • 空気が少ない=火力弱い

【 バイパスダンパーレバー 】

排気の量を切り替えるレバーです。このレバーでダイナミックに燃やし方を切り替え、空気調節レバーで微調整するイメージです。

スウィートグラスのストーブでは、以下の機種(・施設名)に付いています。

【 焚き付け専用レバー 】

たくさん空気が必要な焚き付けを助けてくれるレバーです。火力が安定したら閉じてください。

以下の機種(・施設名)に付いています。

    • ヨツールF100
      ・USログ
      ・ハンモック
      ・ハンモックD
      ・ロフト
      ・ドッグガーデン
      ・マッシュルーム
    • ノルン
      ・ヨッホー

スウィートグラスにある屋内設置の薪ストーブは現在12種類。それぞれの機種によってレバーの種類や操作方法が微妙に異なるため、受付時にお渡しする説明ファイルの薪ストーブ紹介ページを必ず確認してくださいね。


【 ※番外編:灰受専用レバー 】

灰を取り出すときに開けるレバーです。

火をつける前に閉まっていることを確認し、燃焼中は開けないでください(開いていると過剰に燃えるので危険)。燃やし方を切り替えるレバーではありませんが、使い方を間違えると危険なので覚えておきましょう。

以下の機種(・施設名)に付いています。

    • アンコール
      ・ファイヤーサイド
      ・バーモント
      ・ノース2
      ・ノースD
      ・トレーラー
      ・ポロ
    • ヨツールF400F500
      ・トントゥ
      ・狼煙コテージ
    • フェデラルコンベクションヒーター
      ・ノース1
    • ノルン
      ・ヨッホー

 

着火から灰になるまで

火の一生をイメージしておこう!

薪の一部(表面)が燃える

> 薪全体が燃える

> ポロポロ崩れて熾火

> 灰(火は消える)

着火からの所要時間目安と室温の変化、薪ストーブの操作などを合わせるとこんな感じになります↓

動画で見たい方はこちら

※鋼板製のストーブ(スウィートグラスではノルンアンビジョン)は着火が早い!!
上記目安とは異なるので気になる方はこちらを参考に▼


「火のある暮らし」の1日の流れ


チェックインからチェックアウトまでの流れはだいたいこんなイメージです。

①チェックイン
薪ストーブの使い方が書かれたファイルをお渡しします。

②薪を部屋に運ぶ
お客様自身で薪を運んでいただきます。季節ごとに薪置き場が変わるので、受付で説明を受けてくださいね。

◆日没
暗くなるとガラリと空気が冷たい…。火をつけてから部屋が暖まるまで1時間はかかるので、寒くなる前に火をつけ始めるのがベストです。

③薪ストーブをつけ始める
説明ファイルを読みながら、焚き付けに挑戦!

★スタッフがパトロールにまわってくる
夕方、1泊目の方を対象にお困りのことがないか声かけをしています。

(外出する)
熾火ができ、炎が安定したら外出しても大丈夫。ストーブのそばを離れるときは、フロントドアが閉まっているか、燃えやすい物が周りにないかを確認して。

◆薪ストーブ料理に挑戦
暖を取れるだけでなく、ストーブトップで煮込み料理・炉内でピザなどお料理のお供にもなりますよ。

④ゆらゆらゆれる炎をたのしむ
まるでオーロラのような炎が見られるかも。

⑤寝る準備

厳冬期は、火を絶やさないように太い薪を入れて長くじわじわ燃やす方法を。

寒さが厳しくない時期は、薪を足さずに寝具にくるまって。

★就寝
※眠りはじめは暖かくても徐々に室温は下がります。寝具は追加で上にかけられる物をそばに準備しておくといいかもしれません。

★(厳冬期)トイレに起きたついでに薪を足す
薪を足さなければ3・4時間ほどで火は消えてしまいます。目が覚めたついでにストーブの様子を見て薪を足しておきましょう。

⑥朝、火をつけ直す
ストーブがほんのり暖かくても、火は消えていることがほとんどです。みんなが起きるころに部屋があたたまるように、早く起きた人は火をつけなおしてあげましょう。

★朝食
定番は、ストーブトップに置いたケトルでお湯を沸かしてコーヒーを淹れる&炉内の炎でホットサンドを焼く!!

後片付け

すぐに火は消えません。チェックアウト時刻の2時間前から薪を足さないようにしてください(あまりにも熱いと清掃スタッフがやけどしてしまうので)。

◆ やむを得ず火が残った場合

    • 薪ストーブのフロントドアを閉め
    • まわりに燃えやすい物がないのを確認してチェックアウトしてください

◆ 火が消えている場合

    • 燃え残った薪は灰捨て場へ(灰捨て場に運搬用のバケツがあります)
    • 細かな灰だけであれば、清掃時に回収するのでそのままで大丈夫です

▼ 灰捨て場は各炊事棟の近くにあります

まだ燃やしていない未使用の薪(購入した物)は、お持ち帰りいただくか、元の場所に戻してください。

※面倒だからと余った薪をストーブ内に突っ込んで出て行く方がまれにいます。薪も大切な資源です。大切に使ってください

注意事項

-一酸化炭素中毒の危険性アリ


煙が室内に入らないよう以下の点に注意してください

  • 長時間、目を離す際(外出時、就寝時)はフロントドアを閉める
  • 換気扇は焚きつけ時・就寝時はつけない
  • 炭は入れない

 

-火事に注意


火事にならないよう以下の点に注意してください

  • 洗濯物など燃えやすいものやガス缶などは薪ストーブの近くに置かない
  • 炉内で燃えている薪を炉外へ移動させない
  • やかんやナベの空焚きをしない

 

-やけどに注意


燃焼中は薪ストーブ全体が高温になります。以下の点にご注意ください。

  • お子様やワンちゃんが近づかないよう注意する
  • 薪の補充時は革のグローブをつける

ご利用後の調理器具(ダッチオーブンやラウンドグリドルなど)も高温になります

    • 持つ際は革のグローブを着用し、5秒以上触れた状態にしない(やけどやグローブの破損の原因になります)
    • 焦げの原因になるため、床やテーブルにじか置きしない

▼ 鍋敷き(トリペッド)を使ってください

 

-水による消火禁止


水をかけると、かけた水が水蒸気になり大変危険です。蒸気によるやけどは重症化しやすいため絶対に水をかけないでください。正しい消火方法は、薪をくべるのをやめ、空気の供給を断つことです。火の勢いが徐々に落ち、自然に火が燃えつきます。

 

-ストーブトップにて直調理禁止


お料理をする際は調理器具を必ず使い、やけどやコゲに気をつけてご利用ください

  • ストーブトップには塗料をほどこしているため、食材をじかに焼くことはできません
  • ストーブが汚れてしまうため、アルミホイルでの調理もお控えください
  • プラスチック製のものを近づけると融けてしまう事があります

 

警報器が鳴ったら

けむりや有毒ガスを検知する警報器を設置しています。大音量で鳴りますが慌てずに対応してください。

スタッフのサポート体制

夕方ごろ、スタッフが1泊目の方を対象に1軒1軒お声かけ(パトロール)を行います(不在時は無理にお声かけしません)。困ったことやわからないことがあれば、お気軽にお声かけくださいね。

パトロール以外でも、「うまく火がつかない」「すぐ火が消えてしまった」「火はついたけどこの状態でいいのかな?」など不安があれば、お問い合わせください(9~20時の間)。

スタッフがご宿泊先に伺い、火の点け方、ポイントをレクチャーします(スタッフが火をつけるサービスではありません)。火が消えたときに自分でつけられるように、お客様自身につけてもらいます。
※連絡が集中した場合、おまたせすることがあります。順番に対応しますので、予めご了承ください。

まとめ

寒い北軽井沢に欠かせない薪ストーブ。毎日使っているスタッフでさえ、ときどき焚き付けに失敗します。

火はちょっとした薪の置き方一つで燃え方が変わるので、そのときそのときの状態を見て試行錯誤するからおもしろい!!たくさんチャレンジしてたくさん失敗して、奥の深い薪ストーブライフを楽しんでくださいね。


もっと知りたい人はこちらも参考に


▼ 初心者向け実践編:焚き付け手順はこちら

▼ 薪ストーブの焚き心地:アグニヒュッテ編

▼ 薪ストーブの焚き心地:ノルン編

▼ 薪はどこからやってくるの?

参考webサイト

■キャンプ場北軽井沢スウィートグラス■

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