【初心者向け】薪ストーブのある暮らし:実践諞「焚き付けから就寝・翌朝まで手順まとめ」

キャンプ場スタッフのつぐつぐです。

前回は焚き付けのコツや危険なポイントについてまとめました。今回は実際の詳しい手順を説明します。

▼ 前回の記事はこちら

 

(2021年12月19日に公開した内容を追記・再編集しました)

事前準備

-薪や道具はそろっていますか?


冬期(2022年度は12月2日~4月2日)はコテージ・キャビンの宿泊料に室内の薪ストーブで使用する薪代は含まれています。(それ以外の期間は管理棟横で販売)※各自で部屋まで運んでください。

道具類(革グローブ・火ばさみ)は各施設の薪ストーブ横に置いてあります。

-「どこが何のレバー」か確認


火をつける前に実物を見ながら「どこが何のレバー」なのか確認を。

(受付時にお渡しする説明ファイルに宿泊場所に適したストーブ詳細ページが載っています)

火をつけるとストーブ全体が熱くなり、素手でベタベタさわりにくくなります。まず最初にどこをどう動かすのか、感覚をつかんでおくとベストです。

 

 

焚き付け手順

(※掲載写真はアンコールを例に使用)

1)薪ストーブの準備

  • 空気調節レバーが開いているのを確認してください焚き付けには空気が必要、たくさん空気が入る状態にする
  • ※一部の機種のみ:焚き付け専用レバー・バイパスダンパーレバーは開ける
  • ※一部の機種のみ:灰受専用レバーは閉まっているのを確認する


※換気扇が付いている部屋では、換気扇を消してください(もしくは換気扇近くの窓を開ける)


2)

  • フロントドアを開け、土台となる薪(中くらいの太さ)を2本置きます

3)

  • 着火剤に火をつけ、火ばさみでつかみ、排気口あたりを1分ほどあたためます
  • ※ストーブの機種により、あたためる場所が異なります
  • (どこかわからなかったら炉内天井をまんべんなく1分ほど暖めればOK)

▲ 炎が煙突方向に吸い込まれるようになったら、空気の流れができたサインです

4)

  • 着火剤を薪の上に置きます
  • (初心者は着火剤2つ使うと安心)

5)

  • 焚きつけ用細薪を置きます
  • (炎を囲むように)

6)

  • 焚きつけ用細薪の上に薪(細め)を1本置きます
  • (ストーブの大きさに余裕があれば、さらにもう1本のせてもいい)


■ 薪の組み方ポイント


「細い薪は火がつきやすい」「薪が密着しないように空気の通り道を確保」

(上の写真とは組み方が異なりますが)井桁(いげた)に組む方法がおすすめです!!

 

7)

  • フロントドアを3~5cm開け、炎が安定するまで給気をします
  •  × :大きく開けると煙が室内に逆流する
  • ○:狭く開けると煙突に空気が流れやすい

  • はじめの約10分間は着火剤から炎がでているだけ
  • (炎が勢いよく出ているように見えても、まだ安定してない!だまされないで!!)
  • 着火剤の炎が消えたあとも薪から炎が勢いよく出ていれば着火成功です!!


失敗例

  • 炎が弱い場合、薪を組み直し、着火剤・細薪を追加してください

【 失敗の原因 >対策 】

  • 薪が太すぎる
    • >細めの薪に交換する
  • 薪同士がくっつきすぎ
    • >立て掛けるように隙間を空ける
  • 薪同士が離れすぎ
    • >炎が当たり、お互いあたため合える場所へ薪を動かす
  • 空気の流れができていない
    • >給気調節レバーが開いているか
    • >着火剤であたためる作業は充分やったか
    • >(換気扇は消えているか)

8)

  • 焚き付け用細薪が燃え尽き、薪全体からしっかりと炎が出るようになったらフロントドアを閉めます

  • フロントドアを閉めた後に火の勢いが落ち、苦しそうな場合はフロントドアを再び開けて空気を送ってください
  • ※一部の機種のみ:ヨツールF100・ノルンの焚き付け専用レバーは、薪全体から炎が上がるようになったら閉めます

 

9)

  • 燃える物がないと火は消えてしまいます
  • 炎がしっかり出ているうちに次の薪を足します

※急激に温度が上がりすぎると危険なため、炉内全域にメラメラ炎が上がり、ゴーゴー音がする場合はフロントドアを閉め、給気量を調整してください。

 

薪の補充

10)

  • 燃え進んだら火ばさみで軽くたたくとポロポロ崩れるようになります(熾火)
  • 崩して広げ、新しい薪を足します

11)

  • 足した薪に火がつくまで、しばらく給気します

⑦>⑧>⑨>⑩を繰り返し、熾火の上に「形があって燃えている薪」が1・2本ある状態を保つと持続して燃えます。


■熾火があると火が安定する


熾火は炎が上がっていなくても高温で燃えています。温度を保ってくれるので薪を補充するペースがゆっくりになります。

※一部の機種のみ:バイパスダンパー付きのストーブは、熾火ができたらバイパスダンパーレバーを閉め、燃やし方を切り替えてください

バイパスダンパー付きのストーブ(・設置施設)

 

部屋があたたまったら

薪ストーブは急な温度調整ができません暑くなりすぎる前に給気量や薪の補充を減らして温度が上がりすぎないように調整してください(特に2階・ロフトが暑くなりやすい)。

…と言っても、毎日使っているスタッフでも、薪ストーブは温度調整が難しい。部屋が暑くなりすぎた場合、窓を開けて外の空気を取り入れて調整してくださいね。

 

火が消えそう

薪を足すのを忘れたり、給気量を減らしすぎたりした結果、火が消えそうになったら。

 

 

寝るときはどうする?

屋外用のストーブと異なり施設に常設された薪ストーブは雨や風の影響を受けにくいので、以下の点に気をつけていれば、薪ストーブを焚きっぱなしで短時間の外出や就寝も可能です。

【 寝る(外出)前に確認 】

  • フロントドアが閉まっているか
  • (換気扇がある施設は、換気扇を消しているか)
  • ストーブの周りに燃えやすい物がないか

大きなストーブでも薪を足さなければ3~4時間で燃え尽きます。余熱でしばらくあたたかいですが、室温は緩やかに下がります。夜中に薪を足すか、ストーブに頼らず暖かい寝具で寝るか、事前に決めておくといいかもしれません。

翌朝

どうがんばっても火が消えていることが多いです。
熾火が残っていればかき集めて細薪から着火にチャレンジ、消えていれば1から焚き付けを行ってください。

※部屋が暖まるまで1時間ほどかかる&火が消えるまでには2時間ほどかかるので、チェックアウト日は出発する時間から逆算して早く起きた人が、火をつけてあげましょう。

 

薪ストーブクッキング

薪ストーブは暖をとるだけでなく、お料理でも使えます。王道の2点を紹介!!


ピザ

熾火を周りによけて…

ごとくをセット

ピザグリルパンにピザをのせて、ごとくの上へ


▲ 実際はフロントドアを閉めて、様子を見ます

トリペッド(鍋敷き)を準備して…

調理器具はアツアツになるので、革グローブを使って素早く移動。やけどに注意!!

 


ホットサンド


Q&A

よくある質問


Q.部屋の空気を換気する必要はある?


  • A.正しく使えば、けむりは煙突から屋外へ出て行くので定期的な換気は不要です(焚き付け時には煙が室内に入りやすいので、気になる人は窓を開けて換気をしてくださいね)。
  • けむりが室内に逆流したときや警報器が鳴ったとき窓を開けて換気をしてください。
  • (※換気扇は逆効果です。換気をする時は、窓や玄関を開けて行ってください)

Q.煙が逆流する


  • A.火のつけ始めや消えかかりなど火力が弱いときは、けむりが煙突に上る力が弱いです。換気扇が回っていると空気が引っ張られて、けむりが室内へ逆流します。換気扇を消すか、換気扇近くの窓を開けてください。
  • A.(アンコール・フェデラルコンベクションヒーター・イントレピッドの場合)バイパスダンパーが閉まっている状態で開口部(フロントドア・灰受)を開けると煙が逆流します。薪の補充などフロントドアを開けるときは必ずバイパスダンパーが開いているのを確認してください。

Q.火を消すにはどうしたらいい?


  • A.自然に消えるのを待ちます。空気調節レバーで空気をしぼり、熾きを広げると火力は弱まります。水をかけると大変危険です。

Q.どれくらい薪は必要?


  • A.何時間つけるのか、燃やし方、薪の樹種などによって使う量が変わるので一概に言えません。スウィートグラスでは、24時間薪を買えるので必要に応じて購入ください。目安は、夕方から少しつける程度の4・5・9月で千円、日中もつける10・11月は2~3千円ほどです(冬期12~3月は宿泊料に薪ストーブ用の薪代込み)。

Q.子どもやペットがさわりそうで心配


  • A.「ハースゲート(薪ストーブ用の柵)」を無料貸出しています。心配な方はお声かけください。

Q.ゴミを燃やしていい?


  • A.薪ストーブは焼却炉ではありません。煙突火災や詰まりの原因になるので、薪以外は燃やさないでください。薪でも最低1年ほど乾燥させないと水分が多く燃やせません(拾った枝も同様、充分に乾燥が必要)。釘や塗料の付いた廃材、流木も薪ストーブを傷めるので使えません

Q.薪ストーブの火をBBQの焚き付けに使いたい。


  • A.火がついている薪は炉外に出さないでください。また、BBQ用の炭をストーブ内に入れ、火がついたら外へ取り出すのも危険です。火の移動はしないように。

 

もっと知りたい人は

料理

薪について

火のある暮らしを楽しんでくださいね。


もっと知りたい人はこちらも参考に


▼ 初心者向け基本編:火の扱い方や1日の流れはこちら

▼ 薪ストーブの焚き心地:アグニヒュッテ編

▼ 薪ストーブの焚き心地:ノルン編

 

▼ 薪はどこからやってくるの?

参考webサイト

■キャンプ場北軽井沢スウィートグラス■

webサイト
ブログ:読むスウィートグラス
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