庭師のつくる 自然と人のインターフェース
庭師アンドリューが、ルオムの森とスウィートグラスの植物を庭師の視点で管理している。
ルオムの森では、生命体のように変化していく庭づくりに取り組んでいる。雨水を引いたり、鳥が運んだ種から芽生えた植物を生かしたり、カラスが運んだ狐の骨をディスプレイしたり。ほんの少し植物を手伝うだけで、基本的には自然に従う姿勢だ。時間はかかるが、この地域の自然条件にあった庭のあり方を模索している。
スウィートグラスでは、宿泊施設や入口の花壇に季節ごとに楽しめる花を植え、来場者を気持ちよく迎えている。ハーブガーデンは宿泊者が自由に採取して、その日の食事に使えるようにした。
庭は自然と人のインターフェースになるが、放っておけばすぐにそのバランスは崩れてしまう。彼の細やかな視点が、自然と人のちょうどいい関係性を保っている。