新時代のキャンプ場イベント

キャンプ場SweetGrassの歴史において、着実にリピーターを醸成してきたのがイベントだ。集客目的の組み立てから少しずつ変化し、2000年には「楽しくなければキャンプじゃない」というコンセプトを掲げ、キャンプ+α の「自然の中で楽しく遊んでもらう」ことに重きを置いてきた。浅間山の麓に位置する広々としたロケーションや、薪ストーブ付きのコテージ、ツリーハウスなど豊富な施設が注目されがちだが、独自のイベントが果たしてきた役割は大きい。
場内の森での過ごし方を提案する日常的なものから、きたもっくのコンセプトを表す「アサマ狼煙」のような大規模なものまで、「SweetGrassといえばイベント!」と言われるほどに定着した。

しかしコロナの影響により、キャンプファイヤーもワークショップ教室も、一堂に会する従来のやり方では開催できなくなった。どういう形であれば安心してイベントに参加してもらえるか、安全を確保できるのか、チームでは何度も議論を重ねた。これまで蓄積してきたものを簡単には途切れさせたくない。
対面式だったワークショップをキット化して宿泊先で作れるようにしたり、適切な距離を設けた会場に切り替えるなど、注意を払いながら続けていくうちに、イベントのあり方についても話し合うようになった。
逆境をきっかけに「学び」というキーワードも加わることになる。気軽に参加できる体験から、好奇心の深度に応じて、自然を体感したり探求したりできる組み立てを始めた。
浅間山の火山活動が形成した森で、子供たちが主体的に自然の不思議を学べるフィールドワークや、自社で生産する素材(木材や薪、蜜蝋など)を使ったキット開発、売店でも人気の蜂蜜『百蜜』の秘密に迫る養蜂見学など、自社のリソースを徹底活用して自然と人とを繋ぐものだ。

SweetGrassの魅力は、場内だけで完結しない。キャンプ場で見聞きすること、体験できることが、敷地を越えて地域へと広がっていく。多くの人を魅了する景観が地続きの本物であるように、家族で囲んだ焚火やコテージの木の香りが風土につながっている。

▼SweetGrassのイベント

https://sweetgrass.jp/events/202108/