表現を解放する 森のキャンバス

ルオムの森に大きな特製キャンバスが現れ、子どもも大人も一緒になって絵を描いたり楽器を叩くアートワークショップが、桐生市の「NPO法人あめんぼ」「NPO法人エイブル・アート・ジャパン」の主催、群馬県の後援によって開催された。

このイベントは、障害のある人の芸術文化活動を推進するため、令和5年度に開設を予定している「ぐんま障害者芸術文化活動支援センター(仮称)」が円滑に運営されるよう、群馬県と連携し県内関係者のネットワークづくりや、障害者の芸術文化活動を支援する人材の育成などを目的としている。

森に設置したキャンバスに自由に絵を描くペイントワークショップや、各種打楽器によるドラムサークルなど、汚れや大きな音を気にしないでできる森ならではの体験を通して、障害者芸術活動への理解や興味を深めてもらった。

障害のある人にとって、自分の意志や感情を表現するために絵を描いたり、大きな音を出したりすることは人によっては唯一の方法なのかもしれない。自ずとその表現には熱量がこもり、言葉にならない声が込められる。

キャンバスは地域のカラマツを製材する際に出た端材を活用した。絵の具の塗られた板は、そのまま作品や製品にもなる。

同期間には、中之条町手をつなぐ育成会が主催するアトリエ「なかんじょアートミーティング」の作品展も開催。図鑑を見ながらひたすら描き続けた動物や植物、サービスエリアやデパートにあるトイレの再現、文字の概念を覆す書など、作品の展示を見るだけでアトリエの空気感が伝わってくる。

 

誰もが安心して暮らせる地域をつくる。近くに住む人がどんな活動をしているのか、お互いを知ることから安心感は生まれる。