きたもっく仕事図鑑23
タキビバへつなぐ仕事

2020年9月にオープンした「TAKIVIVA-タキビバ-」、4年経った今では年間100組ほどが利用する、きたもっくの柱の1つに成長した。
予約方法は結果としてアナログだ。企画者のやりたいこと、抱える課題やこうなりたい!を受けて、形にする仕事がある。問合せや見積もり依頼に応える玉井さんに話を聞いた。

タキビバは、企業や学校など小~大人数の団体を対象としている。合宿や教育旅行、イベント、ウエディングパーティなどの多様な会場として「場の提供をする」のが主な事業内容。”未来のために本音で語り合える場を創る”をミッションに、そのツールとして焚火を掲げている。場を貸してほしい企画者(利用者)から問合せを受付けている。

タキビバの予約方法は主に3つ。
①webの問合せや見積もり依頼フォームへ入力
②電話
③知人からの紹介

ふわっとした内容でも大丈夫「とりあえず興味を持ったら気軽に問合せてください」とのこと。

▼webの見積もり依頼フォームをクリックすると、日程やどんな内容にしたいか、大まかな人数などの質問項目が出てくる
タキビバは「焚火に集う宿泊型ミーティング施設」、焚火はもちろん、昔ながらのかまど炊飯やBBQ、薪割り体験もできる。宿泊のバリエーションも、施設にある半個室空間ReGo-リゴウ-、庭にテント泊、隣接のキャンプ場と併用…など自由度が高い。
問合せや見積もりフォームへの返答は、一時期ひな形をつくってすぐ返信できるようにしてみたが、結局、ケースバイケースなことが多く個々に合わせて内容をその都度考えるスタイルに落ち着いたそう。

現地対応の合間合間で返事をしているため、取り急ぎの連絡になることが多いが「すぐに返信すること」「目的や意図に呼応した一文、一言を加えること」を実はとても大切にしている。

▼タキビバのスタッフは現在5名、予約問合せ対応のほか、受け入れ準備や清掃などの現地対応もこなす
タキビバのコンセプトや各コンテンツには意味合いがある。主催者からはタキビバのコンセプトを少し話してほしいとお願いされることもあるそうだ。

▼参加者に説明する玉井さん、ただの作業としてプログラムをこなしてしまわないように、持ち帰ってほしいことを最初に伝える

ReGo-リゴウ-の空間コンセプト、照明が暗いことにも意味がある

都心の企業から日帰り利用の問合せがあれば、日帰りはもったいない…夜になるほど良い時間になるので、宿泊できる時に利用を勧める時もある。
▼焚火の醍醐味は夜、宿泊することで火を囲み、一緒に食事をしていろいろ語り合うことができる

ここでしか出来ない体験に価値がある。テンプレートではない、その場、その時、その人(団体)に合わせた対応を心がけている。

タイムスケジュールややりたいことを考えるのはあくまで利用者。タキビバは「場の提供」であり、スタッフは過不足なくサポートをする。過剰でも不足でもない、良い塩梅、いい加減。定型文やマニュアル通りではできない、その時の空気感を見ながら、その都度の判断が必要だ。
企画者の想いや考え方、人となりを知っているのと知らないのでは、提案できることが全然違う。問合せのやりとりをする中で、ときには参考になりそうな本や事例の情報を伝えることもあるそう。脱線しすぎない雑談、これも過不足なく、良い塩梅で。日程とおおよその規模、内容が見えたら、web会議や現地視察を通して改めて大切にしていることのすり合わせも可能だ。

▼現地視察ついでに隣接のスウィートグラスへ宿泊してくれる人も!
タキビバでは、火を囲んで話をする、一緒にごはんを食べる、何を話したって良いし、なにも話さなくてもいい。いつもと違う人となりが見えてきたり、一息つく余白がたくさんある。

単なる場の提供だが、ただの場所貸しではない。想いを大切にしながら「良い場」となるように協力する。協働プログラムなどスタッフがフォローする場合もあるが、あくまで「利用者が主体」であることが大事なことなのだという。

焚火にはコツがいるように、プロジェクトや合宿に火をうまく灯すために、タキビバにはプログラムの組み方を一緒に考えてくれる人が居る。お気軽にお問合せください。

問合せ後の流れ
担当から返信(メールもしくは電話)
>仮予約で日程の確保
>どんなことをしたいか内容を詰める(web会議や現地下見)
>本予約(日程確定)
来場までに3つのお願い
・1ヶ月前までに大体の人数・プログラム決定
・8日前までに確定の人数報告
・3日前までに部屋割り表を提出