「誇りある労働」が繋ぐ、生きた循環
現場スタッフが体現するネイチャーポジティブ
代表・福嶋が年頭所感で示したのは、単なる事業戦略ではない。働く者が自らの仕事に意味を見出し、笑顔が溢れる「誇りある労働」の場を築くことである。その意志は、厳しい冬の北軽井沢で木と向き合い、火を熾(おこ)すスタッフたちの手によって、日々具体化されている。
今月、群馬県が推進する「ネイチャーポジティブ」のモデル企業として制作された動画では、若手を中心としたスタッフたちが、自らの仕事が「薪」や「場」を通じてどう社会と繋がっているかを語っている。そこにあるのは単なる事業の紹介ではなく、自然と対峙する中で得た、スタッフ自身の深い実感である。
幹元から枝先まで使い切る ── 自然のスケールの中で働く誇り

きたもっくが向き合う北軽井沢の森は、かつてエネルギーの源であった広葉樹中心の森である。林業セクションの仕事は、単に木を伐り出すことではない。多様な植生を維持するための適切な管理を行い、伐採した木は、太い幹元から細い枝先に至るまで、薪や炭として徹底的に使い切る。
「一本の木を、余すことなく価値に変える」
その実直な労働は、遥かに長い時間をかけて育った森に対する誠実さの表れである。自然の悠久なスケールに対し、自分たちの活動はほんの一時のものに過ぎない。しかし、その短い時間の中で森の恵みを丁寧に汲み取り、次の価値へと繋いでいく。その循環の一部を担っているという実感がスタッフたちの誇りの源泉となり、現場の確かな活気と笑顔を支えている
「火の価値」を届ける場 ── 循環を実感する温もり

薪があるからこそ実現できる「火のある暮らし」の魅力は、宿泊施設において結実する。キャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」は、昨年、日経プラス1の「薪ストーブの宿ランキング」で全国1位に選出された。その評価を支えているのは、森から届けられた一本の木が、どのように火になり、熱になるかを熟知したスタッフたちの労働の積み重ねである。
焚火を囲む拠点「TAKIVIVA(タキビバ)」においても同様だ。森から火へと直結する連なりの中から生まれる焚火。その揺らぎが人々の心を解きほぐす場となる。自らが手を入れた森が、薪となり、お客様の笑顔に変わる。その手応えを火を熾すたびに再確認できることが、労働の誇りを深めている。
養蜂の実践と、森のエネルギーを味わう「食」

森が生む価値は、薪だけに留まらない。伐採によって光が差し込んだ森には多様な花が咲き、そこを舞台に養蜂の実践が行われている。ミツバチが森の豊かさを集約した蜂蜜を丁寧に瓶に詰め、お客様の手元へと届けられる。生き物相手の養蜂という労働もまた、大きな自然のサイクルに参画する欠かせない要素だ。
さらに、森から得られた薪は、ルオムの森にある石窯の熱源となり、薪焼きピッツァの香ばしさを生み出していく。自社の森で育った木がエネルギーとなり、食を通じて人々の笑顔に変わる。スタッフは、全行程の繋がりに携わることで、循環を肌で感じている。
現場に宿る、誇りと笑顔
今回の動画に映し出されているのは、理念をなぞる言葉ではなく、日々の労働の先にある実感である。
「自分たちの仕事が、誰かの喜びや自然の再興(ネイチャーポジティブ)に直結している」
その確かな手応えがあるからこそ、現場には自ずと笑顔が生まれる。群馬県庁公式動画では、北軽井沢のフィールドを舞台に、誇りを持って働く若者たちの等身大の姿が映し出されている。
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