きたもっく仕事図鑑38
炎で無病息災を祈る仕事
無病息災や素敵な一年になることを祈り、竹や松、正月飾りなどを焼く「どんど焼き」。各地方でいろいろな呼び名はあれど、年末年始のお正月休みが落ち着いた頃に行われる全国的な行事のひとつだろう。

北軽井沢の地区でも行われるが、スウィートグラスでは宿泊者に向けたイベントとして毎年どんど焼きを行っている。

モミが勢いよく燃えあがり、竹が爆発しながら燃える。その大きな音にこどもが泣いちゃうくらい迫力満点な炎。

寒い夜空の中、パチパチと爆ぜる音を聞きながら次第に大きくなる火柱を見つめ、豪快に燃える炎にただただ圧倒される。
天高く舞う火の粉を見つめながら、ながめる以外何も出来ない。

やっと炎が落ち着いたころに、まゆ玉を焼いて無病息災を願う。
個人的には、キャンプファイヤーよりも好きなイベントで、人ってちっぽけだなぁと、改めて人の手ではどうにもならない力があることを認識する、火への畏怖の念を痛感する場でもある。

群馬の田舎出身だと当たり前にあった行事だが、今ではどうだろうか。年々、生活から「火」を扱う機会が減り、その便利さと恐ろしさを知らない人が増えている。キャンプでは、火を扱う場面が多い。正しく知り正しく恐れるには、地域行事としてのどんど焼きは重要な役割を担っていたのだろう。
暗くどうしようもない寒さの中を一気に照らす光と、熱。パチパチ爆ぜる音と時折響く轟音。きらきら輝く火の粉、天高く舞う炎。焚き火とは違う紙やだるまが焦げるにおい…百聞は一見にしかず。どんど焼きは1年に1回、まだ体験したことがない人は、ぜひイベントに合わせてご来場いただきたい。
今年も寒空の下、あたたかい炎のそばで願う「今年もいい一年になりますように」
