あさぶんぶんまるっと紹介ツアー
オープンファクトリー

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個々のライフスタイルを大切に、インテリアディレクションおよびスタイリングの最適解を創り出す(株)Laboratoryy(代表:黒田美津子)が北軽井沢に新しく設けたアトリエ兼ギャラリー「Laboratoryy|Fern|Barn」の、オープンアトリエと企画展が開催された。
イベントに参加したインテリアや建築、デザインなどに関わる来場者を対象に、地域産木材の価値化に取り組む「あさまのぶんぶんファクトリー」の見学会を開催。
木材活用の実例などもあわせて紹介した。

伐採から製材・乾燥・加工まで一気通貫して取り組み、木材の価値化を体感できる施設として、これまでも小学生から大人まで、幅広い人を対象に見学会を実施してきた。
9月にはキャンプ場北軽井沢スウィートグラスの開業30周年企画として、キャンパーに向けたイベントも行われる。

大型の高性能薪割り機を導入、炭の製造やおが屑を活用した堆肥の製造検証など、資源を無駄にしない価値化を一歩ずつ進めているなか、広葉樹は建築や家具の分野でもさらに活用していきたい。
今回はLaboratoryyのイベントに合わせ、同分野のクリエイションに関わる人に向けた内容とした。

ウッドショックをきっかけに始まった海外材から国産材への活用回帰。
家具を買う消費者も、作り手側の意識も変わってきた。
無垢材や節目がある木材も自然のままの姿として好んで取り入れたいという動きもある。
薪炭の生産地としての歴史がある北軽井沢は、寒冷地で育った目の詰まった良質なナラやクリが豊富だ。
ただ、歴史背景からか、家具職人でも北軽井沢=広葉樹のイメージを持つ人はほとんどいない。
今回は家具用を想定して製材・乾燥をした木材サンプルも配布し、並走してクリエイションができる可能性を探った。

国産材活用の動きは他にも広がっている。きたもっくでも、北軽井沢のナラ材でウイスキー樽を製造するプロジェクトが動き出した。
ファクトリーの体制はまだまだ端緒についたばかりで要求に応えるので精一杯だが、ハードルが高いほど学びも多い。
今後も各所とのコラボレーションを模索しながら、地域材の価値化を進めていく。