キタコレ#6
実は、ITにも強いんです !「予約システム」を進化させる男たち
きたもっくコレクション#6
きたもっくコレクション第6弾は、キャンプ場の「予約システム」にフォーカスします。
山深い辺境の地にありながら、社内エンジニアが3名も在籍している「きたもっく」。
その知られざる働きを大公開!
キャンプ場を支える、自前のIT力
地域に根付いたアナログな事業展開が注目される「きたもっく」だが、IT技術を柔軟にとりいれてきた一面もある。
年間10万人が利用するキャンプ場「スウィートグラス(SG)」。
現在では9割を越えるユーザーが、オンラインで宿泊予約をするが、そのシステムも内製化しているのだ。
エンジニアチームのリーダーを務めるのが南川さん。
彼は東京のIT企業で、キャンプ場の予約システムを手がけたパイオニアだが、SGへの導入を機にきたもっくへ入社。
続いて、地元にUターンしていた野口くんが加入。
WEBデザイナーとともに、スマートフォンに最適化した予約ページへとフルスクラッチする。
オンラインによる事前決済システムも、主体的に企画。
会計の手間やミスを減らすだけでなく、新型コロナウィルスによる対面リスクの緩和にも寄与した。
システムに血を通わせる、エンジニアたちの心意気
SEというとデスクワークをイメージするが、彼らは現場へ出向き、フロントや清掃、イベントなどの日常業務にも携わる。
お客さまはもちろん、スタッフの動きを間近に観察しながら、無理無駄が省けるポイントを見つけては改善してきた。
予約システムの管理画面は進化を続け、施設ごとの売り上げや稼働率、前年比などが「見える化」されている。
それでも根拠のある「予算実績管理」を実現するには、道半ばだという。
SGだけでなく、薪の受注や建築の工程管理まで含めた事業全体を網羅する「経理連携プロジェクト」が進行中だ。
その有機的な働きは、きたもっくの事業展開に呼応する。
必要なものを必要な時に、自らつくる。
そうしていつの間にか、枝葉を広げるように独自の仕組みへと成長する。
システムとは本来、四角い箱に入った無機物ではなく、生命力にあふれた組織そのものなのかもしれない。
- 名称
- 予約システム
- タイプ
- システムデザイン
- 事業地
- スウィートグラス
- 誕生年
- 2004年
- 取扱金額
- 4.6億円(2021年度)
- システム構築
- 南川一馬