スタッフ目線の「キャンプ」と「自然のおもしろさ」を語るwebメディア:読むスウィートグラスとは?

きたもっくが運営するキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」には、webメディアがいくつかある。

▼主なメディアはこちら▼

■webサイト:宿泊施設やイベント、レンタル、ご利用ガイドなどすべてまとめた総合サイト

ブログ:四季折々の自然やキャンプ場のことを、スタッフの目線で発信

instagramfacebook:何気ないシーンやスタッフおすすめ情報

note:スウィートグラスの「今」を届ける、冬期は毎日更新!

メルマガ:予約開始日程や季節のお知らせ、イベント情報など月1発信

ほかにも予約を取る際につかう「予約マイページ」や各施設の薪ストーブの使い方を紹介するYouTubeも。

とくに、スタッフブログ「読むスウィートグラス」では、スウィートグラスだけではなくキャンプや自然に興味を持ってもらえるような発信を心がけている。

▼例えば、スタッフが泊まってみたレポート

▼例えば、自然を見る第一歩を紹介

また、簡潔にわかりやすくまとめた総合サイトでは省略されてしまうような、細かい説明や経緯、想いの部分を拾い上げ、「どこからやってきた、どんなものなのか」を紹介している。

▼例えば、薪はどこからやってくるの?

スタッフブログ、過去のアーカイブを遡ってみると、2009年4月がはじまり。ちょうど15周年で多目的広場の顔、ツリーハウスを建設中だったり、webのリニューアルを図ったり、その一環でブログも立ち上がったようだ。

(それ以前はキャンプ場オーナーが「SGおじさんデジカメ日記」を更新していた)

内容は、予約開始のおしらせやイベント・売店商品の紹介、気候や周辺で見られるいきもののこと、日々の暮らしで発見したことなどさまざま。お客さんと接する最前線の現場スタッフが、お客さんに伝えたいことや日々感じていることを飾らずおごらず書いている。

うそいつわりなく、事実を伝える大切さ

自然の中で地面に寝転んで眠るテント泊では、その日の天気や気温、積雪具合など野外の状況に合わせた服装や装備、心構えが必要だ。
-20℃近くまで下がる北軽井沢では、晴れた日は昼5℃近く、夜は氷点下、毎日プラスとマイナスを行ったり来たり。雪があると思って来たら雪解けでぬかるんでテントが汚れてしまったり、逆に雪が無いと思ってノーマルタイヤで来てしまったり。
「あれ、こんなはずじゃなかった…」なんて思いをして欲しくない。来場いただく方にギャップなく過ごして欲しい。表に出す情報にはネガティブなことを載せたくない。でも、ウソ偽りなく今の状況をそのまま伝えた方が、来てくれる人は事前に準備が出来るし、がっかりするお客さんの姿を見なくてすむ。

スウィートグラスの「今」はどんな状況か?アウトドアは楽しいことばかりではない。いいことばかりでなく、ネガティブな側面も事実を正直にお伝えすることを心がけている。

※現在、フィールド状況の更新は、noteにのれん分け。例えば、冬の地面の状況もnoteでお伝えしている

キャンプの楽しさをひろげたい

旧ブログはエキサイトブログを使っていたが、2021年4月にきたもっくの読み物集「きたもっくlog」内の「読むスウィートグラス」へ移行。

ちょうど、ちまたではキャンプブームと言われ、常連さんからはスウィートグラスに限らず「どこのキャンプ場も予約が取りにくくなった」や「ルール・マナーが悪くなった」などの声を聞いてたころ。
現場では、ルール・マナーの周知は長年の課題。手渡す区画ファイルに明記し、口頭で説明したり、掲示物を貼ったりするも、一部の人へは伝わらず。グランピングの登場で、ホテルのような上げ膳据え膳の対応を求められることもまれにあり。「自分のことは自分でやる、臨機応変に対応する、手間をかける楽しさ」など「キャンプとはなんぞや?」なところから伝えなければならない難しさも感じていた。読むスウィートグラス」へ移行を期に、今までの「スウィートグラスに来てくれるコアなファンに向けての発信」に加え、少し視野を広げ、初めて来場する人やキャンプ初心者へ向けた記事も書いてみることに。

結果、検索で記事にたどり着く人が増え(「雨 キャンプ」で検索すると読むスウィートグラスの記事が上位に出てきます!)、スウィートグラスを知らない人にアプローチできるかもしれないと判明。さらにそこから予約につなげるには、かなり高いハードルがあるものの、全世界のキャンパーが快適に過ごせる手伝いができたと思うと、もうそれだけでも充分な気がする。

▼雨の日キャンプの記事、2025年5月は1万PV達成

キャンプ場で働いているからこそわかる、多くの人がつまずくポイントや実際にあったヒヤッとした経験、自然の中で過ごす怖さとおもしろさ。キャンプ人口の裾野をひろげるとともに、北軽井沢に住んでいるからこそわかる、自然のたのしみ方やおもしろい発見を多くの人に共有していきたい。

まとめ:一緒に考える「ルオムテラー」

あらためて「読むスウィートグラス」とは何なのか、キャンプ場として、きたもっくとして何を発信するべきなのか。考えてみたら「ルオムテラー」という言葉を思い出した。

きたもっくのコンセプトブック「The future is in nature. 未来は自然の中にある。」を引っ張り出して読んでみる。

そうだ、自然に従うルオムの考え方。それを語る、体現する、一緒に考える人。

ルオム:フィンランド語で自然に従う生き方、従うとは自然に対する畏敬の念を意味する。きたもっくの合い言葉。

もう、発行が7年も前なことにおどろいた。あれから、コロナ渦により世間の流れが変わり、温暖化によりアウトドアが危険な夏、野生動物の出没増加など、まだまだ激流の中に居る気がしているが、このコンセプトブックの内容は揺るぎない。年を重ねた今、またゆっくりと読み返したい。