キタコレ #2 あさまの薪
きたもっくグッドデザインコレクション「キタコレ」
きたもっくのグッドデザインコレクション、略して『キタコレ』を紹介する企画。
#2は、キャンプ場や地域の暮らしを支えるのに欠かせない「薪」です。
きたもっく全ての事業を支える、循環型事業の核となるプロダクトデザイン
冬の北軽井沢の厳しい寒さを楽しみに変え、キャンプ場や地域の暮らしを支えるのに欠かせないのが「薪」だ。
きたもっくの薪は、自社山林の二度上山で伐採された木や回収した地域残材から作られる。「薪」と一言で言っても、ナラなどの広葉樹は火持ちがよく、カラマツなどの針葉樹は火付がよい。長さや太さも数種類あり、焚き火や薪ストーブなど多様な火のあるシーンを提案するきたもっくならではの、バリエーション豊富な商品デザインをしている。
一般的によく燃えると言われる薪に含まれる水分(含水率)は20%ほどだが、きたもっくの薪は17%以下が品質基準。カラカラに乾いた薪は煙が少なく、灰もあまり残らない。
そもそも、木を切るだけで薪にはならない。チェーンソーで切り分け、更に空気にふれる面積を増やすように割り、しっかり水分を抜いて乾燥させることで、ようやく商品としての薪になる。
北軽井沢のような年間を通して気温が低い地域(すなわち、薪をよく使う地域)で薪を乾燥させるには通常18ヶ月ほどがかかる。きたもっくでは3~4ヶ月の天然乾燥の後、自社開発した薪乾燥機で3日の強制乾燥をすることで、適切な含水率まで乾燥させることを可能にしている。その薪乾燥機も、廃材を燃やして熱を発生させるバイオマス乾燥機だ。
今秋にはイタリア製の大型薪製造ラインを導入して、こだわりの品質に加えて製造規模は日本一レベルとなる予定だ。薪づくりスタッフは製造から運搬まで年間を通して重労働。薪はきたもっく全ての事業を支え、地域の自然と人の間に長く続けられる関係をつくる核を担っている。
- 名称
- あさまの薪
- タイプ
- プロダクトデザイン
- 販売地
- スウィートグラス、北軽井沢から35km圏内
- 誕生年
- 2015年
- 価格
- 広葉樹1束:770円~