きたもっく仕事図鑑46
炭窯を修復する仕事
山守炭(やまもりすみ)と名付けられ、キャンプ場やタキビバで使用している自社製炭。あさまのぶんぶんで丹精込めて焼いている。
スタッフが師匠に弟子入りしたのが5年前。2023年の夏に築窯を開始。語り尽くせぬ紆余曲折や試行錯誤をへて、初めて窯に火が灯ったのが2024年正月。
製材や薪に利用しにくい小径木を使用し、炭焼きやコロ薪製造がはじまってから林地残材は半分に減った。産業革命が起きるまで、生活の根幹にあった炭。山をきれいに、新たなエネルギーも作れる。先人の、余すことなく活用する知恵には頭が下がる。
北軽井沢は、薪炭利用されていたナラ(特に火持ちの良いコナラ)の森が広がっている。山を歩けば、獣しか通らないような場所にも炭窯の跡地が見つかるほど、盛んだったことがわかる。
炭焼きは、火入れから窯出しまで2週間ほどかかり、時間も手間もかかる。

目先の効率が重視される現代に、あえてやりたがる人は少ないだろう。事業化できるか手探りだったため、手頃な材料で作れるよう、師匠から見せてもらった資料をもとに、コンクリートブロックで築窯(資料は、村広報?の1ページ、平成5年に築窯研修が行われた報告内容。窯づくりの流れが書いてある)。

木を密閉した低酸素の状態で加熱し、水分や揮発性のガスが抜けることで炭化、炭素のみが残り炭となる。炭窯として重要なのは、酸素を遮断することと高温に耐えることだ。
▼炭焼きの様子(2025年6月30日撮影)


これまで活躍してきた炭窯は、壁と天井にすき間ができてしまい、酸素が入りやすくなってしまったため、改装に踏み切った。
▼部分的な修繕の様子(2025年4月7日)

コンクリートブロックはそのまま、内側に耐熱レンガを積み、天井にもレンガを使用し、耐久性の向上をねらう。

冬になると地面が凍り、そのままだと窯が押されてしまう。年内には本格稼働させたい。
▼壁が完成したら立込み(炭材を並べる)をしたのち、天井をつくる、出番を待つ炭材(奥は細く、手前は火に近いので燃えにくい太いものを並べる)

先人の知恵をかりながら、品質の良い炭が焼けるよう日々試行錯誤は続く。
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