きたもっく仕事図鑑47
木材を乾燥させる仕事

あさまのぶんぶんファクトリーで、木材乾燥の現場を見学。小回りの利くフォークリフトで、すいすいと木材が運ばれていく。木の香りが心地良い。

▼乾燥室から出てきたフローリングになるクリ材

▼耳付き一枚板のホオノキ

木材乾燥室は、壁に配管が張り巡らされ、ファンがいくつもついている。天井には炭。配管はあたたかく、床のコンクリートもあたたかい。

薪の強制乾燥は3日、対して木材は3週間ほどかかる。9月は雨続きだったので、なかなか取り出すタイミングがむずかしい。この日もいつ雨が降ってもおかしくない、曇り空。天気の様子を見つつ、手際よく作業を進める。

乾燥した材を下ろし終えたら、これから乾燥させる材を積み込む。

▼長い建材を積み、最後にあさま狼煙で使われるスウェーディッシュトーチも一緒に

切ったばかりの木は、水分が多い。未乾燥だと腐りやすく、乾燥の過程で縮むため寸法が狂う。薪にするには含水率を20%まで下げるが、木材、とくに家具は10%前後まで下げる。自然乾燥は時間がかかり、人工的に高温で乾燥させればひび割れや変色がおきやすい。

ぶんぶんでは、間をとった「低温除湿乾燥」を取り入れている。木くずや端材を薪ボイラーで燃やし、沸かしたお湯が配管を巡り部屋を暖める。蒸発した水分は、適度に炭が吸湿。ファンで風を回しながら乾燥のコントロールを行う。室温は45℃まで上がり、最大8立米まで入る。針葉樹で1〜2週間、広葉樹で2〜4週間ほどかかる。

一般的に、建材として針葉樹は扱いやすいが、広葉樹は扱いにくいとされている。樹種ごとに個性が強く、曲がりや粘りが強い広葉樹。大量生産では敬遠される個性におもしろさがある。クセの強い木々と向き合い、試行錯誤を重ねながら、一本一本の個性を活かした製材を行っている。

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