キャンプで自然観察、野鳥や植物・野生動物を身近に楽しむ方法

キャンプ場スタッフのつぐつぐです。

葉が空を覆い、木漏れ日が気持ちいい季節になりました。外の空気を感じながら食事したり、うたた寝したり…キャンプは「そこで過ごすだけ」で自然を楽しめる最高のアクティビティです。

でも、せっかく自然豊かな場所へ来たなら、植物や鳥、野生動物…自然をもっと堪能したい!そんな方へ、自然を楽しむポイントをご紹介します。

キャンプにすっかり慣れた方や、ソロやデュオでゆっくり自然を楽しみたい方におすすめです!!

はじめの1歩はこれ

視点を広げる道具:双眼鏡


双眼鏡は、今まで見えなかった世界を見せてくれる道具。

ぼんやりとしか見えなかった遠くのものをはっきりと見せてくれます。特に野鳥を観察するのにもってこい。

全てスズメと思っていた小鳥が、しっぽが長いのや黄色っぽいの、実はいろいろ居ることに気づきます。

▼ 上から、スズメ、エナガ、カワラヒワ:全てスウィートグラスのテントサイトで普通に見られます

 

名前を知って親近感を


双眼鏡でよく見えるようになると「あれはなんて名前なんだ?」と気になって。そんなときは図鑑で調べましょう。

名前がわかると不思議なもので、いつもはどんなところに居るの?とか、また会えるかな?なんて、友達みたいに親近感が出てきます。

はじめは写真の図鑑がおすすめ、もっと知識をつけたい時は図(絵)と使い分けて。

▼ 写真の図鑑はパラパラながめるだけでも楽しい、地域に特化した図鑑もおすすめ

最近は、写真を撮るだけで何かわかるスマホのアプリもいろいろあるようです(植物は種類が多いので、スマホで調べる方が手軽かも)。

 

観察しやすい植物・野鳥から


シカやイノシシ・リスなど哺乳類は、普段なかなか姿を見せてくれません。観察しやすい野鳥や植物から覚えていくことをおすすめします。

▼ 冬は哺乳類の痕跡が見やすい(リスの足跡:2021年11月28日撮影)

SGにはお手軽なレンタル・イベントがあるよ


いきなり双眼鏡や図鑑を準備するのは大変!という方や、子ども向けにはこちら

■レンタル「野鳥セット」

■子ども向けイベント「おしぎっぱ隊」

 

■子ども向け「コロモックの森ビンゴ」

▼ 森ビンゴは四季ごとに内容が変わるよ!!

 

慣れてきたらじっくり観察

「新しい種に出会う」から「おもしろい行動・生態を発見する」へ


鳥を見つけて双眼鏡をのぞいたら「なんだスズメか~」と観察をやめてしまうのはもったいない。

名前を調べるようになると、レアな種(しゅ)を求めて「よく見る種類」をないがしろにしがち。でも、身近な生き物にも「意外な一面」があるので、行動をよく見てみるとおもしろい発見があります

▼ スズメの水浴び(写真はないけど砂浴びもするよ)

植物の場合、花は注目するけどそれ以外の時期を見てないのはもったいない。

▼ センダイトウヒレンのつぼみ、花、枯れてから…全部不思議な形(おしぎっぱの森で見られます)

観察してから「なんでそうなった?」を調べたり、考察したり

▼ 植物の種子散布、生き残るための戦略がおもしろい

1年を通して、その時々に行動や形態が変わるので「よく見る種類」も奥が深い

▼ カラマツの春(花)、夏、秋(黄葉)

▼ ヤドリギの春(新緑)、冬(実)

普段の暮らしにも発見が転がっている


自然観察は、特別な場所でするものと思っていませんか?

先ほど「よく見る種類も奥が深い」と言ったとおり、身近な日常でも視点を変えれば自然観察ができるんです。

▼ 前橋の公園でヤドリギを発見(2022年3月9日撮影)

▼ 私は都会に住んだことがないので、写真家 二神慎之介さんのnoteを参考に

共感を広げるカメラの力(ちから)

カメラは、今という瞬間を「切り取る」そして「あとにとっておく」ことでワクワクを共有してくれる道具です。

見たままの状態だけでなく、写真に収めることで不思議な世界観も生み出せます。

▼ ナウシカの世界みたいな地衣類たち

画面で見ると違う世界に迷い込んだような不思議な感覚。

まずは持っているカメラで、寄ってみる、しゃがんでみる、寝転んでみる…目線を変えて、普段見ている場所から少しずらして写真を撮ってみてください。いつもとまた違う世界が見えるかもしれません。

あとで自分で眺めてニヤニヤしてもいいし、「こんなおもしろいものを見た」と友達に報告してもいい。カメラの知識がなくても、いいカメラじゃなくても、気軽にいつでも撮れることが大切だと思っています。

▼ 何度見てもおもしろい、コガラの表情と内股の足…

ただ、写真に夢中になりすぎて事実をねじ曲げてしまうのは気をつけたいところ(例:野鳥を撮りたいから餌付けをしてすぐ近くまで近寄るなど)。

まずは自分の目で景色をしっかり見ること、写真はその次。自然は自然のままで撮影する。自然を楽しむためのツールなのに、撮影が目的になってない?…うっかりすると飲み込まれそうになるときがあります。たまに自問自答して本質を見失わないように気をつけたいですね。

 

まとめ:知ることで世界が広がる

どこか遠い地ではなく、すぐ近くにこんな美しい、こんなにおもしろい、生き物たちが居ます。

▲ 双眼鏡やカメラで、今まで見ていた世界の解像度を上げると動物たちの表情も見えてくる

実は気づいていないだけで、普段見ている景色にいろんな種類の野鳥が、足下には素敵な花を咲かす植物が居るはず。

目を向けてみたら、おもしろい発見があるかもしれませんよ。

 

おまけ:山に住むご近所さん「野生動物」

スウィートグラスの周辺には、牧草地・畑・川・森、別荘が点々と。

場内ではあまり見かけないですが、キツネ・シカ・イノシシ・ムササビ・リス・フクロウなどなど野生動物がすぐご近所に住んでいます。

▼ キツネ、ムササビ、フクロウ、どれもキャンプ場隣接地で撮影

日常を豊かにしてくれる自然ですが、軋轢(あつれき)もあります。

シカ、クマ、イノシシなど大型獣類の都市部への出没、山間部での農林業被害、交通事故…

▼ 電気柵を張ったデントコーン畑から顔を出すウリボウ

▼ 道路に出てきたシカ、6~8月は昼夜問わずシカの出没が目立つ(2022年6月12日撮影)

大型獣類とのつき合い方


スウィートグラスは、森や川を伝って、通りすがりのクマがひょっこり顔を出してもおかしくない立地です。

▼ 嬬恋村のクマ出没状況マップ

▼ 軽井沢町のサル・クマの出没状況マップ「さるクマ」

(残念ながらスウィートグラスが位置する長野原町では、クマの出没状況をまとめた公開情報がない…)

大型哺乳類は滅多に人気(ひとけ)のある場所には出てきません(あちらが相当気を使って避けているもしくは、見つからないようにしている)。

臆病な生き物なので基本的に向かってくることはまれですが、ばったり出会ってしまったら刺激しないようにご注意を。野生動物はペットではありません。危険を伴うので、むやみに近づかないようにしましょう。

 

この先、何十年、何百年とキャンプを楽しめるように


どうすれば軋轢を減らして仲良く暮らしていけるのか?はっきりとした答えはわかりません。でも、一人ひとりが少しでも興味を持つことで、課題解決の大きな一歩につながると思っています。

▼ ちょっとした気遣いが持続可能な山とのおつきあいにつながる

 

▼ 野生動物や自然をより感じられるイベントもあります

■二度上山ツアー(姉妹施設タキビバにて不定期開催)

 

知らないのは存在しないのと同じこと。興味を持って、その存在に気づいて欲しい。まずは知ることからはじめよう。

キャンプがそのきっかけになるとうれしいです。

 

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参考:もっと知りたい人へ

・BEPAL「キャンプ場でクマに遭遇しないためには?

・ハピキャン「カールツァイスの双眼鏡を持って冬キャンプを満喫

・キタコレ#4「カワイイがすぎるドア

・TAKIVIVA facebook 「二度上山に棲んでいる野生動物(自動撮影装置で撮った動画)」

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キャンプ場北軽井沢スウィートグラス

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