グッドデザイン金賞につながる 共感のストーリー

きたもっくは、2021年度のグッドデザイン賞において、グッドデザイン金賞を受賞した。浅間北麓の地域資源の価値化と、キャンプ場をはじめとする場づくりを軸にした「循環型地域未来創造事業」。多面的な事業展開そのものが「デザイン」として表彰されたことは、きたもっくの取組が社会課題へのアプローチとして伝わり、共感を生んだ結果である。

計画的な事業展開とはほど遠く、キャンプ場の通年営業も、宿泊施設への薪ストーブ導入も、薪製造も、山を取得しての林業参入も、課題にぶち当たっては向きあってきたことの積み重ねだ。
各事業がうまれた理由はそれぞれあるが、それだけでは人の心を動かすことはできない。そこにある必然のストーリーを、分かりやすく美しく伝えることができなければ、多くの共感を得られない。

きたもっく「百年センター」は、表現し伝える役割を持っている。キャンプ場の宿泊施設の建築デザインやWeb、グラフィックなど、各事業部の想いを見える化し、百年PRESSの発信やツアーの開催で社内外へ魅せる。自分たちの言葉で直接取組を伝えることができる「ルオムの森」というリアルな場の運営で観せる。その蓄積はやがてストーリーに共感した多くの人を巻き込み、さらに大きな可能性につながっていく。

きたもっくでは、デザイナーやシステムエンジニアを社内におき、「働くことは生きること」を自ら実践・発信してきた。見える化・見せる化・魅せる化するという課題は、スタッフの働き方に対する意識を変えもした。外への働きかけだけでなく、社内にもおこる循環はきたもっくの特徴と言えるだろう。

また、緻密な計画こそなかったが、ぶれずに挑戦してこれた根底には、方位磁石のようなコンセプトがあった。コンセプトブック『未来は自然の中にある。ーThe Future is in nature.ー』は、外だけでなく、社内にも向けたものであり、きたもっくの企業理念が凝縮されている。

グッドデザイン金賞の受賞に合わせて、きたもっくのブランディング動画を公開した。「点が線になり、やがて面となる。物語はそこから生まれる。」きたもっくが取り組んできたことが、「デザイン」によって多くの人に伝わり共感を生むきっかけにしたい。