薪ボイラーによる木質エネルギー活用に挑戦

自然エネルギーを生活に取り入れる動きが活発だ。災害に強い分散型エネルギーシステムに対する関心も高まっている。きたもっくでは、給湯を含めた一般家庭の熱エネルギーとして、薪ボイラーの施工販売に乗り出す。薪ストーブも含めた、地域資源による持続可能な「循環」を意識した薪火暮らし提案に取り組む。

高気密・高断熱住宅が普及し、薪ストーブほどの高エネルギーの暖房でなくてもよくなり、家庭用エネルギーの半分以上が暖房に加えて給湯に使われている事実から、数年前から薪ボイラーの有用性を検討してきた。

これまでにキャンプ場の入浴施設、また木材乾燥機やはちみつの保管庫に導入し、地域資源活用事業部事務所では床暖房と給湯にも活用。今春、新たにミーティング施設「TAKIVIVA(タキビバ)」に設置されるものはスイス製。灯油との併用で、施設全体の暖房と給湯をまかなう。

右)「株式会社 森の仲間たち」代表取締役 森大顕さん

薪ボイラーの企画製造販売を行う「株式会社 森の仲間たち」の森大顕さんとは、実証実験などで協力し合ってきた間柄だ。森さんに訊いた、お施主さんの話がとても印象的だった。「不安定な世の中で薪ボイラーを使うことは『暮らしを表現する手段』だ。」ボイラー販売で終わらず、地域主体の薪流通の仕組みによって地域再生に取り組む森さんだから得られた賛辞だろう。

きたもっくでは、地域全体をカバーする供給体制、灯油に勝る供給単価を実現する仕組みなど、エネルギー全体の合理的提案ができるように現在試行錯誤している。設計は森の仲間たち、施工販売はきたもっくが担う。設置費用、ランニングコスト、使用感などを事業者、個人レベルで検証を行い、早ければ来年から個人向け薪ボイラーの施工を開始予定。

▼キャンプ場の入浴施設「薪焚の湯」

https://sweetgrass.jp/pr/bld/bath/

▼株式会社 森の仲間たち

https://mori-nakama.org/