天然由来のクリエイティビティ

きたもっくには、クリエイションの形が2つある。ひとつは、自社のパンフレットやウェブなどをデザインし制作すること。現場の要望や状況を聞き取り、カスタマーに魅力やサービスを一番いい形で伝える仕事だ。もうひとつは、現場で生まれる有機体のようなクリエイション。スタッフの個性と相まって、はっとするような化学反応を起こしたりする。後者の一例として、キャンプ場スウィートグラスの「コロモック」を紹介したい。

コロモックとは、スウィートグラス場内の森に住んでいる妖精たちのことで、歴代のスタッフが名前を付けたり木の人形にしたりして育ててきたキャラクターだ。残された設定資料や端書きを読んでいるうちに、ある女性スタッフが取り憑かれたように夢中になった。夜中だろうが休日だろうが、何か思い浮かんだらスケッチブックを開いて描きこんでいく。切抜きやメモなども挟み込んで分厚くなってきた頃、漠然としていたコロモックの世界がありありと浮かび上がってきた。

ひとりの熱量が他のスタッフに影響して波紋のように広がっていく。新しいイベントが生まれ、歌になり、来場者にも広がった。子供たちが話してくれた森での出来事がストーリーのヒントとなり、プライベートで始めた畑仕事や保存食づくりといった体験が背景を作る。そうしてコロモックの世界が彩られていく。仕事と私生活がゆるく繋がっていて、アイデアは尽きることがない。「未来は自然の中にある」を地で行くクリエイティビティだ。