林業と農業で限界集落を再生
北軽井沢から車で15分ほどのところに、狩宿と呼ばれる小さな集落がある。狩宿湧水という名水が湧き、古くから人が住んできた土地だ。50年ほど前まで約30世帯が生活していたが、今では高齢者が数人のみと、全国に広がる限界集落の「限界」に差し掛かっている。
大型重機が入れず、大規模な農業は望めない。後継者もいない。山に囲まれていてアクセスもいいとは言えない。広葉樹中心の山だから、針葉樹のようには伐り手は見つからない。
逆を返せば、小規模農業が可能で、環境がよく(美味しい湧き水もある)、荒らされることなくここまで保たれてきた場所だ。
きたもっくでは、この土地を地域産業の拠点として活かし再生していくことを計画。限界集落の再生には、その土地の自然条件を活かした産業構築が必要だ。広葉樹林ときれいな水を活用した林業と農業による経済循環を、蜂蜜のブランディングを切り口にしてスタートする。
そしてもうひとつ。新住民としてきたもっくスタッフが入ることも決まった。その土地の伐採木を活用して家を建て、移り住む。すでに工事は始まっていて、2022年春には狩宿住民となる。
地域産業構築とコミュニティの再生。きたもっくの掲げる地域未来創造の新たな挑戦になる。