集いから生まれる場
あさまのぶんぶん祭りからはじまる、ルオムの森づくり
山男森女のお祭り!今年もルオムで開催
きたもっくの恒例イベントが、秋めくルオムの森で開催された。
「あさまの薪フェス(2018)」として始まった催しは「庭とき(2019)」を経て「あさまのぶんぶん祭り(2000〜)」に定着。5回目となる今回は2日間の来場者数が 1200人を越え、地域住民や観光客などで大いに賑わった。
パッカーン!薪を割って喜ぶおとなや、ギコギコトントン…夢中で木工する子どもたち。
人気の重機バトルショーでは、華麗な技を魅せるガールに歓声が上がる。
白い防護服を着てミツバチの家を訪問したり、アーボリストの必須技に挑戦したり。
焚火にあたりながら、じっくりソーセージを炙るのも楽しい。
祭りを企画し準備するのは、きたもっくの地域資源活用事業部愛称「あさまのぶんぶん」たちだ。普段は野山や工場で「自然」を相手に働いている。
揃いのポロシャツでお客さまをもてなす祭りは、年に一度の晴れ舞台でもある。
ぶんぶん祭りで伝えたいこと
今年はどんな祭りにしようか?作戦会議が開かれたのは初夏。毎年毎年できることが増えて、見せたいものも変わっていく。
去年お披露目した「バレルサウナ」はキャンプ場に移設され、数件の受注につながった。さらにパワーアップしたぶんぶんの成果を、どうしたら伝えられるだろう?
祭りの会場となる「ルオムの森」は、きたもっくのコンセプトパークでもある。
祭り用の一時的な設えでなく、私たちの考える木と人の心地よい関係を具現化し、長く愛されるものを作りたい。
はじめ、森の長老のような巨大なモミの木にフォーカスするがリスクが高いとアーボリチームに止められた。木を愛でたいのに、枯らせてしまっては本末転倒だ。
椛(もみじ)が魅せる、美しい時間
選ばれたのは、並んでたつ2本の紅葉。
しなやかに枝を広げる細い幹と、すくっと立つ太い幹。その間を流れるような曲線でつないだベンチ&テーブルは、森に馴染みながらも場を温める。
木に花と書いて「椛(もみじ)」とも読ませる美しい木は、秋の紅葉(こうよう)の代名詞だ。気象条件が相まって色を変えるなど、季節をはかるバロメーターにもなる。春には愛らしい新芽、初夏には輝く新緑。
「椛時間(もみじのあいだ)」と名付けたガーデン・ファニチャーに座り、移ろう森を感じてほしい。