スウィートグラスのはじまりは「リビングストン」


1991年から長野原町と姉妹都市提携を結ぶアメリカ モンタナ州 リビングストン。
お互いの町の中学生の交換留学ホームステイ事業を30年以上に渡り続けている。

実は、キャンプ場スウィートグラスを始めようと思い立ったのも、リビングストンからの国際交流員のホームステイを受け入れたことがきっかけ!
リビングストンはイエローストーン国立公園の玄関口にあり、手つかずの自然のこと、アメリカのアウトドアカルチャーのことなど、毎晩遅くまでカタコトの英語で話し合ったなかで、キャンプ場のインスピレーションをもらった。

イエローストーンと同じく、北軽井沢も活火山の影響を受ける自然の美しさも厳しさも感じる大地。
キャンプ場の名前は同じモンタナ州の地名「Sweet Grass County」から借りることに決めた。


キャンプ場を作ろうと思い立ってから2年後の1994年春。
リビングストンを訪れ、市長の案内で本場のキャンプ場やアウトドアカルチャーを視察。
ログキャビンのキットを購入し、キャンプ場の顔になる看板を現地の職人に制作依頼した。
看板には巨木に育つレッドウッドを使い、美しく力強い木目を引き立てるためにサンドブラスト加工を施している。


帰国後、リビングストンからログビルダーも応援に駆けつけて、スウィートグラス最初の宿泊施設「USログキャビン」を建て、国際輸送された看板を設置。開業から30年が経った現在も、どちらも現役でお客様を迎えている。

その後、1997年には「第3回アジア・パシフィックオートキャンプ大会」が、日本で初めてスウィートグラスをメインサイトとして開催され、アメリカをはじめ、ヨーロッパ各国、韓国、台湾など10の国からのキャンパーを迎えた。北軽井沢が会場として選ばれたのも、リビングストンとの交流が決め手になった。

何もない平野を開拓することから始まったスウィートグラス。
その原動力は、海を越えた草の根交流にあった。