地産材の価値化をすすめる製材所が始動!

山からユーザーまで、分断することなく繋いだ、きたもっくの自伐型林業。木質エネルギー利用(薪)の必要性から始めた林業だが、採算性と持続性を実現させるために、これまで地場産木材の価値化を模索してきた。

木が木としてあった時の気配を残す 迫力のカウンターテーブ

通常、流通している木材は真っ直ぐにカットされた規格材で、曲がりや節のある材はほとんど見かけない。使用箇所が限られ、運ぶにも保管にもかさばり、苦労の末に運んだとしても買い手が見つかるとは限らない。

しかし、薪にするにはあまりにももったいない木がある。曲がりや節に同じものはなく、使い方次第、加工次第で唯一無二の材となる。燃やす価値しか見出せないとしたら、能無しじゃないか?という発想から始まったのが、新しくできた製材所だ。

製材所の名前は「木挽ラボ(こびきらぼ)」に決まった

製材所は、地域資源活用事業部の新拠点「あさまのぶんぶんファクトリー」の中につくられた。木材を計測・仕訳・加工・乾燥・仕上げを行い、最終商品(家具・建築・薪など)にすることができる林産加工場だ。

日本の国土の約7割は森林で、その半分が広葉樹林。それなのに、広葉樹を満足に挽ける製材所は全国的に見ても1割に満たない。中山間地域ごとに、小規模で多機能な製材所があれば、日本の建築はもっとずっと面白くなる。地元でできることが画期的なのではなくて、地元(産地)でしかできないからこそ画期的なのだ。

この価値を特性としてとらえ、合理性を作り出すには、消費者やユーザーを巻き込んだネットワークが欠かせない。製材というインフラが身近にあること、優れた乾燥技術を有すること、山と心理的距離が近いこと、無垢材に造詣の深い設計・現場技術(大工)を有すること。それらによって、原木の磨きこみを、無理なく持続可能な形で実現化しようとしている。曲がりも節もひっくるめ、個性に合わせた価値の取り出し方と売り方を考えたい。

■上毛新聞『みんなのひろば』で、「山から始まる産業革命」と題した事業部部長の連載が始まりました。上毛新聞のウェブサイトでもご覧いただけます。

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/38463