きたもっくを根っこから支える薪の広がり

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きたもっくは2015年より、地域資源の循環を目的とした薪の製造販売事業を展開している。
自社で伐採した原木に加え、地域内で伐られた原木を幅広く収集。高効率な製造・販売体制を構築することで、資源の有効活用を促進している。
自社キャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」では宿泊代金に薪代を含めた形で、林地残材として放棄されてきた小径木を有効活用した「コロ薪」を提供。
地域内では薪ストーブの施工販売を行い、顧客へ継続的に高品質なストーブ用薪を販売・配達している。
これまでの自社での活用から、さらなる活用の幅を広げるための新たな出口開拓の取り組みを紹介する。

近隣宿泊施設への薪販売


北軽井沢の近隣キャンプ場をはじめ、全国展開するメンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home」の北軽井沢と軽井沢の拠点、軽井沢でホテルを展開する「ふふ」など、薪ストーブや焚火用の薪を施設のニーズに合わせて提供。
キャンプ場運営と薪ストーブ施工販売事業で培ったノウハウはもちろん、原木の伐採・収集から製造・販売までを自社で一貫して行うため、多種多様な樹種を用途に合わせた商品として安定して製造・供給できる点が強みだ。

薪窯を使用するレストランへ


自社施設「ルオムの森」にある薪窯ピッツェリアで使用する高品質なナラ薪を、群馬県の増田煉瓦株式会社との連携により、全国のピッツェリアや薪火レストランへも配送を開始した。
石窯製造販売のパイオニアである増田煉瓦のネットワークと、きたもっくの高品質な薪製造技術を組み合わせることで、品質に厳しい飲食業界にも販路を開拓している。

軽井沢エリアでは、独創的なレシピで知られる窯焼きレストラン「エンボカ追分」や、薪火レストラン「MANO」等に窯用薪を提供。
MANOでは窯の調理用としてはあまり使用されないカラマツをパエリア調理にあえて使用。火付きがよく火力の調整がしやすい樹種の特徴が有効活用されている。

きたもっくの薪はAmazonでも購入可!


用途に応じた多様な薪商品を安定して製造供給する体制が整い、Amazonでの販売も開始した。キャンプやセカンドハウス滞在での使用に適したボリュームの薪や、木質資源のさらなる活用として取り組む炭とのセット商品などを販売している。

2/9 日経新聞 NIKKEI The STYLEでは「薪と向き合う」として、カーボンニュートラルに貢献する点も注目を集める薪の特集が組まれ、きたもっくの取り組みも紹介された。
世界最古の再生エネルギーである薪の可能性を多くの人に感じてもらうことが、地域資源、そして自然の循環に繋がっていく。