キタコレ#4 カワイイすぎる鹿皮ドア
きたもっくコレクション第4弾は、思わず触りたくなるほど、カワイイ-ドア!
「カワイイ」って、「好き」とか「いいね」とか、ポジティブな感情がたくさん込められる言葉ですよね。
そんな「カワイイ」があふれる、ドアのお話です。
すぐ隣にいる、美しい生き物たち
きたかるでは、鹿や猪、狐などの野生動物はとても身近な存在だ。
それでも夜道で見かけたり、足跡や食痕を見つける程度。
まじまじと観察したり、触れる距離に近づけることはまずない。
食害をもたらす鹿は「有害鳥獣」として「駆除」される存在でもある。
肉は仲間内で分配されるが、皮は廃棄されることもある。
動物の「皮」を「革」という素材にするには、手間と時間がかかるのだ。
キャンプ場スタッフであるつぐつぐが、罠にかかった鹿を解体すると聞きつけて、飛んでいった。
驚いたのは、美しささえ感じる彼女の解体作業。
そして鹿の命が放つ、燃えるような輝きだった。
とりわけ、くっきりとした鹿の子模様に目をうばわれた。
夏の木漏れ日にまぎれるように、白い斑点が現れるという。
この美しい鹿皮をたくさんの人に見てもらいたい。そんな気持ちがわきあがる。
制作・撮影:つぐつぐ
匠たちの協働からうまれた「カワイイ-ドア」
野生動物の活用といえば、ファッションとしての毛皮や、食のジビエが思い浮かぶ。
「衣食住」のなかでも「住」の視点から、暮らしに馴染んだ「魅せ方」ができないか?
建設中の4棟のコテージには、屋根裏に秘密の部屋を計画していた。
その入り口に、布框戸ならぬ革の框戸はどうだろう?
つぐつぐが解体し鞣した鹿革を、サーミ族の伝統工芸を習得してきた桑ちゃんが加工し、大工の棟梁が木工で仕立てる。
きたもっくらしい匠たちの連携プレーで、鹿の個体ごとに表情の異なる4つの「カワイイ-ドア」が誕生した。
手間をかけた時間と彼らの愛情が、その愛らしさに現れている。
MUGIやグルマンに訪れる機会があれば、ぜひその扉を開けてみてほしい。
- 名称
- カワイイ – ドア
- タイプ
- インテリアデザイン
- 事業地
- スウィートグラス
石窯コテージ MUGI / 暖炉グリルコテージ グルマン - 誕生年
- 2019年
- 大きさ
- w)73 d)15 h)125cm
- デザイン・制作
- 桑田瞳