アートを通して見えないものを感じ取る

写真家・現代アーティストの平澤賢治の個展が東京で開催される。平澤氏は幼少期から北軽井沢に縁があり、ルオムの森には作品が木々の間に佇むように常設展示されている。

 

平澤氏の不思議な色の作品は、被写体の温度を捉えるサーモグラフィーカメラで撮影された写真で、温度の低い順に青から赤までのグラデーションで描かれる。人間や馬を被写体に、目に見えない温度を可視化することで心や魂という非物質的な存在の表現を続けてきた。
個展では、時代の転換期においてよりいっそう普遍的な人間の在りようを見つめ表現したいと、長らく取り組んでいる「肖像」をテーマに人間の存在(実存・精神)の儚さや確かさを多様なメディウムや表現手法を用いて探求する。平澤氏の人物撮影は体を温める蜂蜜入りの飲み物と歓談で始まることが多いそうだ。

ルオムの森では蜜蜂の働く様子の撮影を試み、この冬には伐採するきたもっくの自社山林の撮影も行う計画だ。
自然は言葉を発しないが、変化や現象を感じ取ることができなければ、関係を築くことはできない。相手が人間でも自然でも、そこに違いはないだろう。平澤氏の表現活動における対象への理解と探求は、きたもっくの事業活動にも重なる視座だ。

 

会期 │ 2022 年12月8日(木)―18日(日)13:00―19:00

場所 │ 北千住 BUoY 〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11 2階(墨堤通り側入口)