長野原町との農林福連携 はじめの一歩

長野原町内にある障害福祉サービス事業所の利用者が週2回、キャンプ場SweetGrassで働いている。週によって人数やメンツは変わるが、2〜3名+指導員数名で、決めおいた宿泊施設を掃除する。長野原町ときたもっくの包括連携協定をきっかけに、手探りながら福祉との連携を始めた。

長野原町内にある障害福祉サービス事業所の利用者が週2回、キャンプ場SweetGrassで働いている。週によって人数やメンバーは変わるが、2〜3名+指導員数名で宿泊施設を掃除する。長野原町ときたもっくの包括連携協定をきっかけに、手探りながら福祉との連携を始めた。

SweetGrassにとって清掃とは、来場者アンケートでも常に高評価を受け、スタッフ全員が誇る業務だ。一般の清掃業者と比べても高レベルが求められ、筋肉痛になるほどのハードワーク、かつ、制限時間内に終わらせるにはスキルも根気もいる。

午前10時、管理棟に到着した彼らのずば抜けて明るい挨拶に、つられた棟内スタッフが明るく返事をする。運用開始から3ヶ月。順風満帆とは言い難く、いくつもの課題にぶち当たった。想定内ではあったが想像以上に仕事の見え方が違うことも多く、伝え方にも一層の工夫が求められた。我慢が足りずに、先回りしてこちらでやってしまうこともあった。従来の進め方では通用しない。

クオリティは落とさず時間内に終わらせること。彼ら自身の仕事となること。そのために、作業前の丁寧なミーティングや、小まめに声を掛け合うといった工夫を共に働く中から見出した。

障害のある人も含めて、いろんな違いのある人がチームとなれば、そもそも予定通りとはいかない。誰もが同じことをできるようにするのではなく、人に合わせて工夫することで、目的を果たせればいい。必要なのは互いの理解と工夫であって、性別も年齢も障害も関係がない。それは言うほど容易くはないが、得た苦労は、きたもっくの働き方を考えるヒントとなり、これからの組織のあり方にもつながっている。

どうやらそれは、自然との関わり方とよく似ている。北軽井沢では3月に入ってからも雪が降る。春の雪はカレンダーに書かれた予定を狂わすが、同時に、雨よりも優しく地面に染み込み、地中で着々と準備する動植物に春を知らせる。そうして迎える春は、爆発的な生命力で訪れる人を魅了する。