「新緑の祭典」5.20〜6.30まで開催
きたかるフォレスタ!
一年で一番輝く季節
標高1,100mを越える北軽井沢は、平均気温が0度にも満たない季節が3ヶ月以上続く。4月になっても霜がおり、冬服も冬タイヤも手放せない。GWを過ぎ、もう後戻りすることなく「春」を謳歌できる喜びは格別だ。愛らしい山野草がこぼれるように花開き、艶やかな若葉がうっとりするような木漏れ日をつくる。私たちは、ただそこにいるだけで感じられる幸福に酔いしれる。
北軽井沢が一番美しい季節を、たくさんの人に味わってほしい…
そんな願いに「フォレスタ!」という名前がつけられたのが7年前。フォレスト(森)とフェスタ(祭り)をかけあわせた言葉がふわっと浮かび、すぐに馴染んだ。
キャンプ場のイチ・イベントではなく、地域全体の祝祭にしたい。スウィートグラスの奥に広がる原生林「おしぎっぱの森」と百年の洋館が佇む「ルオムの森」。2つの森を結ぶ川沿いに緑が芽吹き、リボンのようにつながるイメージをロゴマークにした。
新緑を楽しむ、きっかけ作り
フォレスタの舞台は森であり、その主役も森だ。スポットライトの如き太陽の加減で、見え方は様々に変わる。だから朝の森から夜の森まで、様々に体感できる「仕掛け」を用意している。
朝日を浴びてヨガをしたり、夕暮れの森で紙芝居を聞いたり。森のなかで味わえるモーニング用の「ピクニックセット」やお茶菓子まで付いた「野点セット」も。さらに森の妖精「コロモック」が、子どもたちを冒険へと誘う。
スウィートグラスとルオム、どちらの森も堪能できるのが「芋掘炬燵(いもほりこたつ)」。大地に掘られた座り心地抜群のソファで、根の生える一時が過ごせる。新緑の季節は養蜂の最盛期でもある。ミツバチが飛び交うルオムでは、蜜蝋キャンドル作りや搾りたてはちみつの試食会も開催。
変わり続ける美しさ
イベントの内容は、年によって少しづつ変わる。森は変わらないかと思いきや、年々凄味が増していると笑うスタッフもいる。今年は開花が早いと驚いたり、霜にやられたと悔しがったり…同じようでいて毎年違う「新緑」に一喜一憂している。それが「自然」ということなのだろう。
キャンプはGWか夏休み…という人にも、この狭間の季節をぜひ体感してほしい。雨の日でさえ、鮮やかな色彩が滴る森に入れば、心が晴れるかもしれない。そして、この上なく美しい雨上がりに出会えるかもしれない。