きたもっく仕事図鑑42
巨大チップソーを入れ替える仕事
イタリアから来た薪割りマシン・ピノサ
薪は、山から木を伐る→原木→玉切り→薪割りの順に分割して薪になる。2023年から使用しているピノサは、機械化により「チェンソーで輪切りにする(玉切り)」「重い丸太を持ち運ぶ」「斧で割る」の重労働を軽減。
細い原木を短い薪にする場合、切る長さに印をつけて、1本ずつ切って運んで…となると、手間がかかる。ピノサは、ところてんを切る要領で、じゃんじゃん輪切りにできる。

パワフルな玉切りを可能にしているのが、巨大チップソー(丸のこ)だ。数本まとめてや、1本なら直径50cmまで切断できる。その刃は、直径130cm、厚さ6~10mm、大人3人で持ち運ぶ重さ。
いくらパワフルでも、金属なので硬いものにあたれば次第に刃が欠ける。原木には、土や砂利がついていることがあり、チェンソーは「目立て」という刃を研ぐ作業を行うが、巨大チップソーは業者に研いでもらっている。
チップソーの交換
前回1月に交換したので約3ヶ月ほど経っている。使用頻度や原木の状態に左右されるので、目視で確認、十分の一が欠けていたら交換目安となる。(薪の製造は水分が少ない冬に稼働が多い、砂が多い原木は刃を傷めやすい)
▼欠けた刃、切れない刃物はケガのもと…稼働する日は毎日目視で欠け具合を確認している
交換作業は3人で2時間ほど。大きく重い金属を扱うので、慎重に。
▼まずはカバーを外す
▼アイボルトを取り付け、チェーンブロックで吊るし、チップソーを外す

▼新しい刃に交換
▼カバーを戻して完了 

道具と知恵があれば世界は広がる
機械は、人の手では成し遂げられないようなことを簡単にやってのける。使い方次第では、凶器にもなるし、メンテナンスを怠れば壊れてしまう。丁寧に使ってあげれば寿命だって伸びる。機械に限らず、道具全般に言えることだ。はさみや包丁も、研がなければ宝の持ち腐れ。メンテナンスをして、最高の状態で最大のパフォーマンスができるのだ。
大きな機械を動かしている、ちっぽけな私たち。人の手でできることは限られている。固く締まったつまみねじも、素手では無理でもペンチ1つあれば秒でゆるむ。道具と、使い方の知恵さえあれば、力が弱くても出来ることはたくさんある。
▼大きな機械はこどもたちの憧れ、それを操縦している人もかっこいい!!
機械や道具に助けられながら、世界が広がっていく。初めのうちは使い方がよくわからず、失敗することもあったが、一緒に働く相棒たちと末永くおつきあいできるよう、心を込めてメンテナンスをしたい。