受動的な研修は、組織の「本音」を掘り起こせるか
きたもっくが考える「型のない合宿」
環境変化やテクノロジーの加速度的な進化により、これまでの常識は通用しなくなった。
いま、官民学を問わず、あらゆる組織が自身の存在意義や進むべき道を問い直し、研修を通じてその答えを探そうとしている。
しかし、その多くは、施設側が用意したプログラムをただこなすだけの「受動的な研修」に留まっているのではないだろうか。
チームビルディングを目的としたワークショップや、コミュニケーションを活性化させるためのディスカッション。
担当者はプログラムを滞りなく実施できたことに安心し、参加者は用意されたレールの上を進む。
こうした受動的な体験は、自分たちの内面にある本音を引き出すには限界がある、ときたもっくは考えている。
タキビバが提供するのは、あらかじめ決められたプログラムのない「能動的な合宿」だ。
あるのは、五感を刺激する豊かな自然と、暖をとるための薪割りや食事作りといった、目的を持った協働だけ。
研修担当者にとっては、不安に感じられるかもしれない。
しかし、この「型のない合宿」こそが、組織の本質を掘り起こす鍵となる。
自然の中で五感が解放されることで、新鮮で純粋な思考が巡り始める。
また、共に火を起こし、食事を作るという必然的な協働作業は、飾らない「素」の自分と他者と向き合う機会をもたらす。
あらかじめ決められた「型」から離れ、自ら考え、行動する。
タキビバでの滞在は、外側の体裁を整える前の、個人や組織の内面を深く見つめ直すための時間だ。
受動的な研修では決して掘り起こせない内省を促し、進むべき道や指針を自らの手で見つけ出すきっかけを生み出す。
チーム単位など少人数での利用であれば、より深く他者との関係を築くことができる。
最大50名まで利用できるタキビバに加え、キャンプ場のコテージを活用した合宿も、少人数のチームには有効だ。
特に冬の合宿は、寒さがあるからこそ、焚き火にあたる時間がより特別になり、参加者同士の距離を縮める。
また、雪に覆われた静寂な風景は、思考を妨げる外部の刺激を減らし、自分自身の内面と向き合う時間を生み出す。
車での来場が心配な方には、送迎サービス(事前相談)もある。
※掲載写真は学校法人江戸川学園 江戸川大学による合宿の様子。